アワメーター

 

みなさんは「アワメーター」ってご存知でしょうか?
「泡メーター」ではありません(なんだそれ)。
「hour」つまり時間を計るメーターですね。
と言っても普通の自動車にはまず付いていませんから、あんまり見た事ないかもしれません。

付いてるとすればフォークリフトや発動発電機、ボートあたりでしょうか。
クルマやバイクは走行距離をオイル交換などのメンテナンスの目安にしますが、走らない原動機は走行距離ってもの自体がないですから、「何時間エンジンが動いたか」を目安にするんですね。
そのために必要となるのが「アワメーター」というワケです。

私は昔、特装車両制作会社に勤務してましたので、発電機用のアワメーターを組み込む配電盤の図面をよく書いてました。
なので意外と馴染み深いと言うか、親近感あったりするんですけど、普通は一般的ではないですよね。

で、なんでアワメーターの話なんかしたかと言うと、昨日のブログで書いた「THE CALIFORNIA LOOK COMPLETE BIBLE」にも掲載されている超フェイマスカーのコーラルレッド。
本持ってる方はよーくインパネ見てください。
上の写真はVDOでもCockpitですが、シリーズ1のアワメーターが付いてるの、わかります?

私、あれがずぅ~っと昔から気になって仕方ないんです。

空冷VWにおいて追加ゲージの定番と言えばタコ・油温・油圧。
更に加えるなら燃料計(無い場合)・電流・電圧・時計・空燃比・排気温度・ブースト(過給器付きの場合)などでしょうか。

ところがBillのメーターの組合せは、モンスタータコ、移設したスピード、油温、燃料、そしてアワメーター。

な、なんでアワメーター・・・・??
普通なら油圧でしょーとツッこまずにはいられません。

思い起せば、私が初めて彼の’59を「それ」として認識したのが1991年発行の「Bug Shock」。
以来、16年に渡って私の心を捉えて離さないBillのアワメーター。
16年間、一度も現物を見た事の無いVDOのアワメーター。
嗚呼、アワメーター・・・・。

・・・・・オレって変??(^^;)

興味深いのはその稼動時間。
「Bug Shock」取材時の写真ではたった1時間だったhourが「THE CALIFORNIA LOOK COMPLETE BIBLE」では300ウン十時間(よく見えん)とカウントされています。

あのコーラルレッド、平均年間稼働率20時間程度かよっ!

アワメーター付けてる理由って、もしかしてそれ・・・・?