新型マーチ

先日、ニッサンのコンパクトカー「マーチ」が8年ぶりのフルモデルチェンジということで週末の新聞折り込みでもニッサンのチラシが入っていましたし、テレビCMもガンガン流れています。

第一印象は正直言って・・・・「カッコ悪ぅ」

先代もそうだったんですが、どーもマーチのデザインってイマイチ好きになれません。ま、乗ることもないでしょうし興味もないのでどーでもいいんですが。きっとそのうち慣れるでしょう。

興味深かったのは生産地。新型マーチは新興国を含めた世界戦略車ということで、日本国内には一切生産拠点を置かず、タイ・インド・メキシコ・中国の4カ国で生産されるとのこと。つまり人件費など生産コストの安いところで作っちゃえという戦略なんですね。輸送費がかかっても国内で生産するより安いということです。ちなみに日本に入ってくるのはタイ生産車で、言わば「逆輸入」のような形をとります。

理にかなってると言えばそうなんですけど、なんだか違和感感じますねぇ。ニッサンがやれば当然他社も追従するでしょうから、これで生産業の空洞化が加速するんじゃないでしょうか。自動車産業はメーカーだけでなくそれを支える下請け部品メーカーも運命共同体にありますから、下請けの仕事もどんどん減って国内景気はますます悪い方向に行くかもしれません。国内で仕事がないからメーカーの工場と共に海外に進出するか、又は海外の部品メーカーに仕事を取られるか・・・・・・。いずれにしても国内の失業率改善にはつながりませんね。

そういえば自動車ではないですけどホームページのコーディングとか印刷の写真切り抜きとか、そういうので中国や台湾、インドネシアあたりから仕事くださいみたいなメールが来ることがたまにありますねぇ。デザイン業界もいずれ空洞化を迎えることになるのでしょうか。