リターンライダー

若者がバイクに乗らなくなり、バイクの販売台数も激減してた時期が少し前までありました。

しかし最近はかなり持ち直してきてるそうで、高額な大型バイクも結構な勢いで売れてるんだそう。

その勢いを支えてるのがいわゆる「リターンライダー」

10代・20代の頃にバイクに乗っていたのが、仕事や家庭の事情で降り、子育てが一段落して収入にも余裕が出てきた世代が再びバイクに乗り始めているんですね。

私自身はそのリターンライダーとなっている世代とちょうどカブるハズですが、16歳で原付乗ってから一度もバイクを切らしたことはなく、私の周りも今でも乗ってる人はずっと乗り続けてる方ばっかりなので、そのリターンライダーの実態というのはあまりピンと来てませんでした。

 

そしてこの前、私よりちょっと年上の方とお話した際にバイクの話になって、その方の周りではリターンライダーとしてバイクに乗り始める方がとても多いんだそうです。

買うのはハーレーを始めとして大型ばかり。それも皆さん新車だそうで、安くても100万以上、高ければ200万オーバーの大型バイクが続々売れるとなればメーカーが大型バイクに力を入れるのも納得です。

さらに、大型が選ばれるのは教習所で大型二輪免許が取れるようになったことも大きいでしょうね。私らの青春時代は免許センターで超難関の一発試験でしたから、大型二輪免許を取って大型バイクに乗るのはライダーにとってステイタスでした。当時中型に甘んじてた世代なら大型に魅力を感じるのは尚更なのかもしれません。ディーラーでは新車を契約すると教習所費用の補助(実質的には値引きですね)をしてくれるところもあるそうです。

実際、ツーリングに出たりすると遭遇するのは外車ならハーレーかBMW、国産なら1000ccオーバーのハイパースポーツなど大型が圧倒的に多くて、250cc~400ccはむしろ少数派だったりするので昔じゃ考えられない状況です。

 

ところが今度はリターンライダーの増加に伴ってバイクの事故も増えているという話も聞きます。過去にバイクに乗ってた方ならタイムラグはあってもカラダが憶えてるでしょうから普通に乗る分には中型でも大型でもあんまり関係ないんでしょうけど、そのタイムラグの間にバイクの性能は飛躍的に伸びてるし、一方で自分のカラダはその分衰えてるので、昔の感覚のままムチャすれば事故るのもムリはないかもしれません。

自分自身もずっと乗り続けてはいても、反応速度とか判断力とか昔に比べると落ちてるんじゃないかな~って思うことが多々ありますしね。

 

昔に憧れていた大型バイクに乗れるようになっても事故って乗れないカラダになってしまっては意味がありませんので、おっさんは自分の老化を自覚した上で安全運転でバイクを楽しみましょう。

 

スポーツスター