トヨタ86/スバルBRZで大規模リコール

スバルが86/BRZに搭載のエンジンでバルブスプリングの不具合で近々リコールを届け出る、というニュースがありました。

リコール対象は海外販売分も含む数十万台にも及ぶらしく、これまでの不正検査問題への対応と合わせてスバルの経営にかなりの影響を与えることになりそうです。

86/BRZのエンジンはスバルが誇る水平対向エンジン。クランクをセンターに左右にシリンダーが伸び、その先にヘッドがあるわけで、直列エンジンのようにボンネット開けたらすぐヘッド、という形ではないので、車載状態でヘッドをバラすのは作業スペース的に難しいそうです。となると、最低限エンジンは降ろさないといけなくて、DOHCだとバルブスプリングを換えるにはヘッドカバーを外して最低でもカムシャフトは外さないとバルブスプリングにはアクセスできませんから、1台のリコール対応だけでもかなりの重作業。もしそれなりの走行距離の車両だとバルブ廻りで交換した方がいい部品が発生してることも考えられるので、リコール対象じゃないところまで作業が及んだらこれまた大変な作業だろうし、どこまでメーカー負担でどこからユーザー負担なのかもトラブルのタネ。リコール作業を行うにしても、スバルのディーラーなら水平対向エンジンの扱いは慣れてるかもしれないけど、トヨタのディーラーでも対応できるものなのか、海外のディーラーではどうなのか、はたまたスバルのディーラーですら対応できる範疇を超えているのか、内容が内容だけに対応が難しいですねぇ。

でも、86/BRZって結構エンジン回すケースが多いクルマなのに、バルブスプリングのトラブルが起きてるって聞いたことないんだけどなぁ。何が悪いんだろ?

この時期を書いてる時点でまだスバルから公式発表がないので、ガセネタじゃね?なんて話もあるようですかどうなんでしょう。

いずれにしてもスバルブランドも落ちていくばっかりですねぇ・・・。

 

これが空冷VWならエンジン載せたままヘッドに容易にアクセスできるし、タペットカバー外せばすぐにバルブスプリングとこんにちはなのでスバルに比べたら作業は圧倒的にラクですよね。慣れてるメカニックなら左右で30分、かかっても1時間くらい?水廻りもないからサクッと終わりますね。

嗚呼、空冷VWってやっぱ偉大(笑)