先日、大雪に見舞われた関越自動車道で最大2000台以上が丸2日にも渡って立ち往生で身動きが取れなくなったというニュースがありました。大雪で立ち往生というのは規模の大小を問わなければ毎年どこかであるような話ですが、さすがにこれだけの台数&時間というのはもはや災害級。自然の威力というのは時として恐ろしいというのをあらためて感じました。
丸2日も動けないとなると心配なのは食事やトイレ。救援物資を届けるのもかなり難しかったみたいで、閉じ込められていた方はかなり大変な思いをされたことでしょう。いつ救助が来るかわからないから寝られなかったという声もあったようです。
そして、個人的に気になったのは「どうやって暖を取るか」ということ。もちろんクルマなのでエンジンかけて暖房をONにすれば充分暖かくしてられますけど、丸々2日もエンジンかけっぱなしではガソリンがもつのかどうか。高速道路ならそれなりに燃料入った状態かもしれませんが、次のSAで給油しようと思ってたというタイミングの方もいたかもしれない。毛布やシュラフでも持ってればエンジン切って燃料節約という手段もとれたかもしれないですが、そんなに用意のいい人はほぼいないでしょうしねぇ。
それでもまだ燃料さえ何とかなれば動けるようになるまで凍えずに済む可能性はあるわけですが、最悪なのは電気自動車ですよ。液体の燃料なら携行缶で給油できても、充電設備を立ち往生現場に持ち込むのはかなり難しい。ガソリンで動く発電機を持ち込む?立ち往生してるEVが数台ならそれも可能性が出てきますけど、100台、200台もEVがいたらまず間に合いません。先日の記事(2030年代半ばに新車販売すべて「電動車」へ)でEVシフトへ向かってることに触れましたが、このタイミングでEVへシフトする上での大きな課題が見えてしまった感があります。
そもそもEVって雪国での使用をあんまり考慮してないような気がしてきましたよ。真冬の北海道のようにすさまじい氷点下になる環境で充電ケーブルちゃんと差せるのかとか、充電したまま雪に埋まったらどうなるのかとか、常にガレージの中で充電できる環境ならいざ知らず、そんな環境である方が珍しいとなれば、メリットよりデメリットの方が大きくなるかもしれない。
まぁ、ガソリン車なら必ずしも安心というわけでもないですけどね。
普段、冬の間はクルマにスノーブラシとスコップくらいは積んでおくようにはしてるんですけど、さすがに非常食や水、携帯トイレとかまでは積んでないので、めったに遭遇はしないと思いますけど、ある程度は備えておいた方がいいのかなぁとも思いました。冬に関係なく災害に備えてガソリンは半分以下にならないように小まめに給油するようにはしています。
皆さんも冬のドライブは充分に備えて出かけましょう。