軽自動車増税

キャリイ

スズキの軽トラ「キャリイ」がフルモデルチェンジし、スズキの軽用最新エンジン「R06A」が初めて縦置きFRで搭載されたことで、これはもしやカプチーノの復活か?あるいは前にも書いた軽ターハム用ユニットになるのか?など、様々な憶測を呼んでるみたいです。

コペンも生産終了になって軽クラスのスポーツカーが全滅なので、カプチーノが復活するとなればソノ手が好きな人は期待も高まるってもんで、カプチーノが復活するなら当時カプチーノと双璧を成していたホンダ・ビートも復活して欲しいなーとコッチも期待が高まります(ビートは前からウワサはありますよね)。

 

しかし、最近また話題に上がってきたのが軽自動車の増税。

これは自動車取得税廃止に伴う代替財源として軽自動車税を上げるってことらしいのですが、ランニングコストの低さが魅力の一つでもある軽自動車を普通車と差を縮めてどーすんだって話です。

電車網の充実してる都会に住んでる方にはわからないかもしれないけど、地方ではクルマは生活の足として欠かせないもので、一家に一台どころか一人一台がスタンダードと言っても過言ではなく、当然台数増えれば維持費もかかるわけで、維持費を抑えるためにもランニングコストの安い軽自動車は欠かせない存在。4人家族で軽4台なんてことも普通にあるわけです。

これに対してスズキの鈴木会長は「率直に言って弱い者いじめではないか」と述べてますが、ホントにそうだと思います(ま、鈴木会長としては軽自動車の販売台数が落ち込むと困るってのがホンネでしょうけど)。

カプチーノやビートのように趣味性の高い軽自動車ならともかく、多くの軽ユーザーは生活の足として乗ってるんですから、消費税増税もあるし、これ以上庶民に負担をかけることは避けていただきたいものです。

簡単なのは、ポルシェやフェラーリ、メルセデスのようなお金持ちが買うクルマを増税すりゃいいんですよ。そういうの買う人は高くても買うんだし、増税されて足のクルマが持てなくなる庶民を増やすのはホントに弱い者いじめです。

 

さらに軽自動車についてはTPPウンヌンの話が出る前のかなり昔からアメリカ様が日本独自の軽自動車規格がアメ車販売拡大の障壁になってるなんてホザいていて、今回の軽自動車増税もそれらに絡んだアメリカ様の差し金って気がしなくもありません。

ただ、これもかなりトンチンカンな話で、自動車に限らず世界の国々にはそれぞれ自国のご事情ってのがあって、輸出産業はそれら輸出先の事情に合わせた製品作りをしているんですから、軽規格にイチャモンつけるのは日本の事情に合わせたクルマを作らないアメリカの怠慢でしかなく、そんなアメリカ様の言うこと聞いてたら、そのうち「左ハンドル車が売れないから右側通行に変えろ!」なんて言い出しかねません。

じゃあ軽規格を廃止したらアメ車が売れるかって、そんなこと絶対にありえないでしょ。

ガソリンがリッター50円以下で、7リッターのトラックが軽並みの税金だったら農家のばぁちゃんが魔が差してシボレーのトラックに買い換えるかもしれないけど、きっとそんなことにもならないし、だったら日本でアメ車売りたきゃフォードもGMもスズキOEMでない右ハンドルの660cc作ればいいんですよ。ボウタイマークの付いた軽自動車ならちょっと欲しいかなって思うし。

自分のご事情でしか物事進められないアメリカ様、もーちょっと考えましょーね。