冬はヒマですね。
いや、お仕事はそれなりにあるのでガチでヒマなわけではありません(汗)
雪が降っちゃうとクルマもバイクも乗れないので、そっち方面ではヒマだな、と。
基本、ドラッグレーススタンスのキャルルックがマストな私としては今のOVALのスタイルは自分の好みの形にはなってるけれど、だからと言ってそれ以外を否定するわけではなく、そんなスタイルで10年以上も乗ってると、たまには別のスタイルでも遊びたいなぁと思うのですよ。
で、せっかくなら雨でも雪でも1年中乗れちゃうVWもアリかな、と。
妥当なチョイスとしては、高年式Type-1かType-3あたりでしょうか。
現代のクルマに比べればそりゃ不便な面も多いけど、元々南極でも走れちゃうタフさを持ってる空冷VWですから、日本の冬なんてRRのトラクションの良さを活かしてガンガン乗れるし、あとは性能のいい冬タイヤと、余裕があれば燃焼式ヒーターでも奢ってやれば普通に冬も使えるアシになるよね。燃焼式ヒーター追加を前提にすれば室内の広いレイトバスでもイけるかも。
実際、OVAL以前はそうして乗ってたしね。
そんな妄想をして思い出したのは一番最初に買った’75 Type-1で迎えた初めての冬。
スパイクタイヤ(確かその年がスパイク使える最後の年だったと思う)を履いて、ウィンドシールドにどんどん溜まってくる雪に負けちゃうか弱いワイパーを心配しながら、ドキドキの初冬ドライブ。もさもさと降り積もる雪で周りの音が吸音されてるせいか、いつもよりバサバサというエンジン音が際立って、エンジン音に負けそうなラジオから流れるウインターソングと、雪でどんどん狭まる視界による閉鎖感に不安さよりもむしろ心地よさを感じて「ワーゲンっていいな」と思ったのを思い出します。
VWの知識はほぼ皆無で、マニアックなウンチクもキャルルックのセオリーも知らない頃だからこそ感じられた純粋なVWの良さだったのかもしれません。
もうVW歴30年にもなろうとしてる今、当時と同じ感覚が味わえるのかはわかりませんけど、たまにはそんなVWの楽しみ方があってもいいなーと思う冬の日なのでした。