Street VWs Vol.117

Street VWs Vol.117最近はネットでポチばっかりだったのが、タイミング良くショップに行く機会があったので珍しく発売前にゲットです。

 

今回は「キャルルック最新事情2018」ということで、個人的に感じてる空冷VWカスタマイズのトレンドとしてはもう何年も前からGFKに代表されるようなオリジナルボディでオプションてんこ盛りなローライダーまたはレストキャルが王道かなと思いますが、かつてBRMのリプロダクトやEMPIフィーバーで確立したオールドスクールは一定の地位を築いた一方で、80~90年代に流行ったフルカラー・ディクローム・ビレットなどのスタイルは飛び越えて、その後に続いたヴィンテージキャルは現代のGFKスタイルへ昇華していったのに、80~90年代のスタイルはむしろ「恥ずかしい過去」とすら思われてるんじゃないかというほど流行のループに乗れないままでいたのが、ここ1~2年くらいで急に日の目を見るようになった気がします。

私がVWに乗り始めた30年前は正にそんな時代で、ビタローニミラー、ラバーアンテナ、ウインクミラー、MOONDISC、グランツステアリング等のパーツが盛況だった頃。ミニトラックも含めてネオンカラーも流行ってましたね。今号のVintage Accessory Collection Catalogにも登場している透明のディスビキャップやクロームコイルは私も使ってたし、プロカーシートのグレーベロアなんて高くて買えなかったけど憧れたものでした。当時のVW Trend誌に登場するカスタムVWもそんなクルマが多かったように思います。その後ビレットパーツが登場して、ホイールもインテリアもエンジンルームもフルビレットで飾られたハイテックVWも登場したものですが、ハデなカスタムが一段落するとヴィンテージキャルの時代が訪れ、あの頃のスタイルを残すVWを見るとカッコいいとかって言う前に懐かしさがこみ上げてきていたものでした。

しかし最近、これはVWに限らず他のクルマやバイクなんかにも当てはまるように私は感じてるんですけど、あの頃のスタイルが見直されているような気がします。ちょっと前なら恥ずかしかったあのダサさが今のタイミングではカッコよく見えてくる不思議。まぁ、あの時代に生きていたからころ感じることなのかもしれないし、じゃあ自分であのスタイルのVW作るかって言えばしないんだけど(笑)、あの頃の雰囲気をリスペクトしながら現代のエッセンスを加えたアレンジというのは今後、少しずつ認知されていくのかもしれません。