前からウワサのあった新型カタナがついに正式発表されました。
GSX-S1000がベースということで見た目以外はほぼ共通らしいです。
スズキ・カタナと言えばやっぱり初代のオジリナルデザインがメジャーですよね。ハンス・ムート(実際にはムート所属のデザインオフィスによるものとか)デザインの個性的なルックスはプロトタイプが発表された1980年のケルンショーで「ケルンの衝撃」と呼ばれるくらいのインパクトで、生産終了後も多くのファンを生み出す名実共にスズキには珍しい(笑)名車となりました。国内販売された750cc版ではフロントスクリーンが付かなかったり、当時認可されてなかったセパハンに代ってアップハンドル(耕運機ハンドルと揶揄されたものです)にされたりと、オリジナルに比べてかなりイけてなかったのでセパハンに変えるユーザーが続出し、セパハンに改造したカタナを取り締まる「カタナ狩り」なんて言葉も生まれました。バイクに乗らない方でもこの辺の事情を聞いたことがあったり街中を走るカタナを見たことがあるという方は多いのではないでしょうか。
その後、1984年にフルモデルチェンジされたいわゆる3型カタナは二輪車初採用となったリトラクタブルヘッドライトなどオリジナルに負けない個性を出したものの、オリジナルのインパクトがあまりにも強すぎて「こんなのカタナじゃない」と大コケに終わってしまいました。
私は個人的にはオリジナルより3型の方がデザインは好きだったりするんですけどねぇ。3型はタミヤのプラモデルも作ったし~。
そして今回の新型カタナ。
カタナのイメージをうまく踏襲してる感はあるんですけど、オリジナルとはまったくの別物なわけで、ネットでも「これはこれでアリ」「こんなのカタナじゃない」と賛否両論。当時の3型よりは肯定的な意見が多い印象はありますけど、私も印象としては賛否の半々ってとこかな。オリジナルに囚われずにこのデザインが好きと思えれば全然OKだけど、オリジナルの代替品にはまずならないのでオリジナルを愛してるならやっぱオリジナルを買うでしょう。コンプレックス持ったら乗っても幸せにはなれません。
ボディのシルバーと赤いSUZUKIロゴ、そしてエッジ強めのデザインは正にカタナをイメージさせるものなんですけどね。アップハンドルはまた耕運機ハンドルって言われるんだろうなぁ(笑)
いわゆるネオレトロってところなんでしょうか。
カワサキのZ900RSもZ1オマージュながらリアのモノサスが賛否両論だったりして、実車そのものの評価より元ネタの歴史というバックグラウンドを含めて評価されるのはこういったモデルにはどうしても付きまとうもの。モンキー125も「あんなのモンキーじゃねぇ」って声、多いですしね。新型カタナも厳しい声は多いことでしょう。
さて、国内販売されるのはまだ未定とのことですが、どういった審判を下されるのか見物です。