隼(GSX1300R)がユーロ4に対応できずに生産終了とのことで、規制地域では年内で販売終了、規制が及ばない北米では在庫分は販売継続するも生産自体は終わるので在庫が尽きたら以上終わり、ということみたいです。
隼って言うとデビュー時のインパクトはかなりでしたよね。「300km/h」というはバイクのパフォーマンスにおいて一つの指標で、かつてCB750FOURが200km/hを超えた時のように、いつの時代もバイクは絶対的な速さが求められる一面があり、隼がデビューした時はバイク雑誌でもアウトバーンに隼を持ち込んで実際に300km/h超えのメーターの写真を撮ってたなんてこともありました。現実として日本で300km/h出せる公道は存在しないし、仮に出せるステージがあったとしても日常的に出す速度域ではないし、興味のない人からすればムダでしかない性能なわけですけど、「出せるけど出さない」のと「出したいけど出せない」のは決定的な差で、隼に限らず400ccくらいから上のバイクはほぼ公道で必要以上の性能を有してるわけで、ムダかもしれないパフォーマンスを追い求めるのがバイクのロマンであったりもするわけです。
その点で、今では隼を超える性能を持ったバイクはいくらでもある中で「300km/h」という数字が隼をハイパフォーマンスバイクの一つのアイコン的存在にしていたように思います。
そんな隼もついに生産終了。排ガス規制で終わっていく中の1台になってしまいました。
まぁ、300km/h出るバイクで公道を60km/hで走るのはストレスにしか感じない私には縁のないバイクなんですけど(笑)、アイコン的なバイクが消えていくのはちょっと寂しい気もします。
規制対応して復活はあるかな?