スポーツスターよりもうちょっと軽いバイクを・・・なんて考えていた冬の間、いろいろと見てはいましたがなかなかコレというバイクが見当たらず、しかし結局スポーツスターに乗ってしまえば「スポ最高♪」となるのは前の記事で書いた通り。
理想としてイメージしているのはスポーツスターよりも軽量で、250ccよりはパワフルな空冷単気筒。そうなると400~600ccくらいのミドルクラス、かつてのXT500のようなビッグシングルオフなんかは最高なんですけど、今はもうビッグシングルのバイクって絶滅危惧種レベルに少ないんですよね。
そんな中、気になったモデルの1つがSWMのSIXDAYS400。
SWMって日本じゃあんまり知られてないメーカーで、私もあんまり知らないんですけど、最近はクラシックシリーズと銘打った空冷単気筒モデルがちょいちょいメディアに取り上げられてたりして、SILVER VASEやGRAN TURISMO等と並んでクラシックシリーズにラインナップされているのがSIXDAYSです。
恐らく他のモデルとはエンジン・フレーム等を共有した兄弟車。SIXDAYS以外の3車がタンク等も共有した似たようなスタイルなのに対してSIXDAYSだけはタンクも専用デザインでイメージは大きく違います。SILVER VASEもスクランブラーという扱いですがSIXDAYSはスクランブラーでありながらSILVER VASEよりもう少しオフ寄りでしょうか。いずれのモデルも本国イタリアでは440ccなのを日本の免許事情に合わせて400ccモデルが導入されています。
ミドルクラスオフではロイヤルエンフィールドのヒマラヤンも気になる1台ではありますが、ヒマラヤンが180kgオーバーに対してSIXDAYSは150kgほどと30kg以上も軽量なのもポイント。エンジンのキャラクターは正反対なので同じ天秤で比べるバイクではないかもしれませんが、軽量ボディで高回転まで回る単気筒というのはなかなか面白そうではあります(かつてのSRX的な?)。スクランブラーとしてのオフ性能はさほど期待するものでなかったとしても、私自身も250TRで遊んでた程度のオフ性能しか求めてないのでそこは問題ないでしょう。
1点気になるのがそのエンジン。SWMは中国資本が入ってるそうで、エンジンはホンダのXR400系の完全コピー中華製なんだとか。正しくはコピーと言うより当時ホンダが中国で製造していた鋳型や工作機械を譲り受けて生産してるエンジンらしく、実際にSIXDAYS400とXR400モタードのエンジンスペックを比較すると、85.0×70.0mmでボア・ストロークは完全に同じ、圧縮比はSIXDAYSが10:1でXRが8.8:1とやや違いがあるものの、パワーはSIXDAYSが20kw、XRが22kwとXRの方が高くピークは共に7000rpm、トルクは33Nm/5500rpmと両者一致、あとはキャブとインジェクションという時代を反映した差はあれど、エンジンの外観的にもほぼ一致なので、ほぼXRそのままで改良を加えたエンジンのようです。となれば、400は440のボアダウン版とされていますが、むしろ400が元で440がボアアップ版と言うべきなのかも。
うーん、これってどうなんでしょう?
SWMは一応ちゃんとしたメーカーでしょうし、中国の工場にはSWMのエンジニアも派遣されているそうなので製品管理はそれなりにしてるかもしれませんし、日本のメーカーだって中国で生産してるバイクはたくさんありますけど・・・先入観としてあんまり信用できないような・・・。だったらいっそCB400SSベースでスクランブラーにしちゃった方が早くね?なんて気もしちゃいます。
現車確認、できれば試乗したいところですが、新潟でSWM扱ってるお店がないんですよね~。残念。