女優の伊藤かずえさんが初代Y31シーマを新車から1オーナーでずっと乗り続けているのはクルマ好きの間では結構有名な話です。
シーマのデビューが1988年、伊藤かずえさんが購入したのが1990年だそうで、もう30年以上が経ってます。昔のクルマだという認識はあってもあのくらいだとそんなに古いイメージないんですけど、30年も経てばもうビンテージの域ですか（笑）
その、伊藤かずえさんが大切に乗り続けてきたシーマを日産がレストアすることになったそうです。
報道では「エンジンから内装、塗装まで全てを新車同然に」と書いてあったので完全にフルレストアですね。Y31シーマのパーツがどれだけ残ってるのかわかりませんけど、マニアに支持されてきたようなクルマではないので残ってるものについては厳しいかもしれません。あれだけ大ヒットしたクルマでも30年経てば部品取りの車体も少ないでしょうしねぇ。でもこれだけ注目されるクルマですから日産としても中途半端なことはできないだろうし、大変な仕事を背負いこんでしまったかも。はい、がんばってください。
最近は国産メーカーでも過去のモデルのパーツをリバイバルしたりレストアメニューを設けたりするケースが少なからずあります。海外では保護するべき文化財として古いクルマも認知されていますが、日本ではなかなかそういう動きにはならなくて、エコカー減税とかで古いクルマはどんどん廃車にして新車をガンガン買ってくれという方向に持っていくのが基本。13年経過したクルマは増税ですしね。この先はEVシフトでかつての魅力的なクルマは減っていく一方なんですから、そろそろ国もメーカーも古いクルマの価値を認めて保護するのが当り前のような世の中になってくれたらうれしいですね。
