インサイト

ついにホンダから満を持してインサイトがリリースされました。

既に10年以上の歴史を持ち、すっかりハイブリッドカーの代名詞ともなったプリウスに対し、5ナンバーサイズ・200万以下の価格(ただしローグレード)と、より手の届きやすいハイブリッドカーとして期待している方も多いでしょう(もちろんホンダ自身も)。迎え撃つトヨタはもうすぐフルモデルチェンジする3代目プリウスのリリース後も2台目を併売して価格面で対抗するようですし、更にその後には三菱などからエンジンレスの完全電気自動車のリリースも開始されると聞きますので、今後エコカー市場が本格化していくものと予測されています。

で、インサイトについては、事前に公開されていたそのスタイリングが「プリウスのパクリ」なんて酷評も受けていたようですが、私はそんなにキライじゃないし、そもそも今の国産なんてどれも似たようなスタイリングなんだからそんなに重箱の角をつっつくようなコト言わなくてもいいんじゃないかと。5ナンバーサイズに納めたのもエコカーとして車重を抑えるという点では歓迎できますね。ハイブリッドカーとして最も注目される燃費に関してはプリウスよりやや劣るようですが、プリウスがモーターメインで考えられているのに対してインサイトはエンジンをモーターでアシストするという電動アシスト自転車の自動車版みたいなコンセプトなので、スタートのコンセプトが違う両車を直接比較しても仕方がないかなと。ただFITの24.0km/ℓに対して30.0km/ℓ(共に10・15モード)だとFITを考えている購入者層に対してのアピールはやや弱いかもしれませんね。あとは実際に使った時のより現実的なレベルでどれくらい違うのかが今後レビューなどで表に出てくると、その結果によっては「もうちょっと予算出してインサイト」って選択肢をする人も増えるかもしれません。あとは「200万以下」と強くアピールするならミッドグレード、できればハイグレードでも200万切れれば尚良かったかと。まぁ現状でこれだけ価格を抑えただけでも拍手するべきなんでしょうか。

しかしよくわからないのがこの「ECONモード」。
ONにすると燃費を優先するモードになるそうなんですが、ハイブリッドカーにコレって必要なの?逆に一時的に力が必要な時のパワーモードがあるとかなら話はわからんでもないんですけど、エコカーとして生まれたならコレは基本的に常にONでしょ。それとも「ONにする」という動作をさせることで環境への意識を高めようという意図なんでしょうか。
それならこんなスイッチ付けるより助手席に懐中電灯や非常用ラジオによくある「手回しハンドル」でも付けて隣に乗ってる人が発電できるようにでもしたら「あぁ~私ってエコしてる~♪」とより強く実感できるのではないかと思うのでありました。