Cruisin’最新号のVol.73でカバーカーを飾った’33 FORD ROADSTER。
記事によればGrand National Roarster Showにもエントリーしたことのある正真正銘のShow Car。
写真を見れば各部のクオリティがハンパないのはよくわかる。ドラムに見せかけたインボードディスクブレーキ、存在をあえて誇示しないMSD、リアに追加した凝った仕組みのサブラジエーター、などなど・・・・。圧巻は下をラウンド状に加工したフレーム。あまりにも自然でアメ車の知識に乏しい私レベルでは言われなければ気付かない。
こんなクルマが日本のナンバーを掲げてるってんですからいい時代になったものです。
ただ、仕上がったShow Carをそのまま輸入ってのに首を傾げる人もいるかもしれない。そう思う気持ちは否定しないし、そんなの20年前から普通にあること。でも考えてみれば有名なShow Carを所有するというのは想像以上のプレッシャーじゃないかなーとも思うんですね。
空冷VWで言えばペイントや内装まで当時のままのフルオリジナル車を持つようなもので、それが雑誌に載ったり有名ショップが仕入れたのだったりしたらなおのこと、ペイントが薄くなっていたりキズがついているのをリペイントするだけで「あぁ~ファクトリーペイントが~~!」と周りに言われ、所有した時点からその姿を変わらぬまままで永遠にキープすることを厳命される、みたいな。
カスタムカーであってもそのクオリティをキープするのはもちろん、例えばホイール1つ変えるにしたって元よりレベルを落とすチョイスはできないわけで、それはハイダラーカーを手に入れる資金を作るよりよっぽど大変なんじゃないかなーと。
ま、私はそういうのが絶対ムリなんで、切った張ったしても文句言われないレベルのOVALに乗ってるワケですが。
このROADSTERが今後どんな道を歩むのか、暖かく見守りたいものです。
願わくばぜひ今年のHRCSにエントリーしていただいてナマの姿を拝見してみたいですね。