ベースのカブ2号車、まずはバーハンドル化をメインに作業を進めます。
前回の1号車はサブフレーム付きのフレームが手に入った流れでレッグシールドレスにしましたが、今回はレッグシールド残す方向で。
冬の間は寒いので事務所に持ち込んでのんびり作業しようと、まずはハンドル廻りをバラしていきましたが、ここでステムナット外しに苦労するハメに。外れるまでの作業はこちらにて。
今回使用するハンドルポストはMALCOM SUPPLY製。またKEPSPEEDでもよかったんですが、どうせなら違うのを使ってみたいと探して見つけたもの。取付ボルトがハンドルクランプの中に隠れるように工夫してあり、ハンドルのすぐ下に配線通しの穴が位置するなど、シンプルでありながらなかなか技アリなポストです。
まずは仮合わせ。レッグシールドの上がハンドルバーに当たるのでカットが必要。ステムシャフトも長いので袋ナットにしたければカットしなくてはいけません。
上から約40mmほどカット。手持ちのハンドルバーで仮合わせし、干渉しないことを確認。
レッグシールドは残しますがフロントのカバーは外すので、ブラケットも左右のレッグシールド用のボルト部分を残してザックリとカット。
ハンドルバーは極力シンプルにしたいのでウインカースイッチはインジケーターランプと合わせてポスト廻りに集約しようということで、ポストと共締めにできるパネルを制作するために厚紙で試作。レッグシールドとの隙間隠しも兼ねてますね。
最初は丈夫な1.5mm厚の予定でしたが、試作した時点で横がガラ空きだと見た目が良くないことがわかったので、耳を手曲げしやすいように1mm厚のアルミ板に変更。
ニュートラルとウインカーのインジケーターランプ、そしてウインカーのトグルスイッチをマウント。耳を曲げた時に多少凹んでしまったのはご愛敬です。
長かったステムシャフトもカット。約15mmカットして、ナット破壊時に痛めた部分がそっくり無くなりました。
パネルは黒にペイントしてインジケーターランプとスイッチの配線も純正と組み合わせながら最終版をセットアップ。
ハンドルは狙ってたのがメーカー長期欠品中で入荷の見込みがなかったので、Amazonで探したALCAN HANDSのディスティニーというモデルにしました。今回はハンドル廻りをクローム系で揃えたかったので前回と同じKITACOのブレーキレバーもクロームのバージョンで、スロットルは汎用のアルミをメルカリで購入。パネルとハンドルポストをセットし、ハンドルは実際に乗車した姿勢で位置を調整。そしてスロットルとブレーキレバーをセットしてブレーキランプスイッチの配線を通す穴の位置を決めます。
ウインカーはFフォーク左右に付いてるグロメットの中心に穴を開け、LEDウインカーをナット留め。相手が樹脂でナット側はスパナも入らないのでロックタイトを塗布してピンセットを駆使して手締めです(笑)
LEDウインカーは大陸製と思われる安っぽいものなので耐久性にやや不安はありつつ、安いからダメならまた買えばいいやくらいの諦めで使ってみます。光量自体は前回使ったバーエンドよりかなりしっかり光ります。
Fフォーク側は配線を通すために下にΦ10mmで穴開け。
取り付けるとこんな感じ。
ヘッドライトはポピュラーな4.5インチベイツライトを使います。
スチールのフラットバーから手曲げ&現物合わせの逃げ加工で作ったステーはこんな感じになりました。
フォークとライトのクリアランスもちょうどいいくらいになりました。
イグニッションキーは1号と同じくサイドカバーの後ろ側にしました。
ホールソーが無いので細いドリルで円周状に穴を空けてあとはリューターで広げていきます。樹脂なのでここはラクですね。
スピードメーターはよくあるΦ60のミニメーター。デジタルとかも試してみようかとも思ったのですが中華はすぐ壊れそうなのでトリップすらないシンプルな140km/hのをヤフオクで探してGet。
付属のV型ステーではサイドマウントできないのでアルミのフラットバーからサイドマウント用のステーを制作。
レッグシールド固定のボルトと共締めでマウント。メーターからまっすぐ降りた辺りでレッグシールドに穴あけしてケーブルを通します。
しかし、ハンドルを左に切るとメーターケーブルとブレーキワイヤーがタイヤに接触することが判明。汎用のケーブルガイドも様々なパーツが売ってるみたいですがどれも主張が強すぎてイマイチ。どーしよーかなーと考えてる時に、ふと250TRってどうなってるんだろうと見てみると、純正のガイドがなかなか良さそうな予感。
そこでカワサキ純正パーツをオーダー。250TRは黒だったのに届いたのはクローム。恐らく共通部品使ってるであろうエストレヤがクロームなのかもしれませんね。
取付ボルトの径が違うのでポン付けとはいきません。ハンマーで叩いて穴を広げてカーブをちょっと伸ばしてこんな感じに(叩く前の写真撮り忘れたので比較できん)。
ココで共締めします。
メいっぱい切っても当たらなくなりました。
フロント廻りの作業はこれでほぼ完了ですが、ついでにリアもちょいと小細工します。
アルミ板でL型のステーを制作。
ここで前の記事で作ってた木箱が登場。ステーを黒に塗って木箱の底にビス留め。
純正ウインカーは外してシーケンシャルLEDウインカーを木箱下にセット。このために木箱を先に作ったのでした。
ウインカーを外して残った穴はさすがにそのままというわけにいかないので汎用のリフレクターを取り付け。出っ張りの形にフィットするように探したΦ55mmというサイズが絶妙で、知らない人にはコレがノーマルに見えるんじゃないかってくらい自然。
あとはミラーとグリップをセットして完了。ミラーはオーソドックスなクロームの丸を選びましたが、ハンドルが絞り気味なのでちゃんと見える角度に調整しきれませんでした(笑)。グリップはラメ入りのスケルトンでちょっと遊んでみました。
タイヤが坊主なので交換しなきゃだし、マフラーの変更や車高の調整などなど全体のバランスを見ながらまだやることはあるんですが、ひとまず第一段階までこれで完成です。
エンジンはキャブをOHしたら無事に動いてくれたので当面は50ccノーマルのまま。いずれは75ccくらいに上げて黄色ナンバー化してもいいですかね。
とりあえず形を変えただけでキレイに仕上げる工程まったく無視してるので、全体的な形が完成してから最後に仕上げたいと思ってます。それまでにきっとまだまだ色んなトコ変えていくんでしょうね。
最後はCub Unlimitedステッカーを貼ってフィニッシュ。レッグシールドもバッジの穴が開いたままだし、そもそもかなりダメージあるのでキレイなのに交換したいですね~。