先日のLongbeach Classicsのレポートはbug unlimited Websiteにアップして、そこでエントリー車の一部を載せておりますが、載せた意外にも魅力的なクルマ、気になったクルマがいーっぱいありまして、今回のイベントは非常に見応えがありました。
そんな中でもかなり気になった一台を今回のD-Style Choiceとしてピックアップ。
ナンバーから推察するに1981年式と思われる初代ホンダ・アコードハッチバック、LHDの北米仕様で、某情報によれば3年ほど前にアメリカから持ってきたらしいです。
・・・・・正直、初代アコードなんて人生で一度も気になったことはありません。子どもの頃、近所のおっちゃんがセダンのアコード乗ってたような気がするなーくらいなもん。3代目のエアロデッキはちょっとグッと来るけど、それ以外は現行モデルも含めてあんまり気にならないです。
でも・・・・なんかこのアコードはかなり惹かれましたねー。
まずコンディションが鬼のように良い。ファクトリーオリジナルと思われるペイントはまるで新車のような輝きだし、ゴム類や樹脂パーツもほとんど劣化ナシ。
北米仕様だけに、5マイルバンパーやサイドのリフレクターなど、USDM好きが泣いて喜びそうなディティールが満載。Hマークの入ったセンターキャップのアロイホイールや、ルーフラック、リアウィンドゥのバイザーなどは純正オプションでしょうか。インテリアももちろん極上のフルストックです。
他にも国内仕様と北米仕様の細かい違いがあるとは思うんだけど、なんせアコードの知識が皆無だけに全然わかんねぇ。
とにかくコンディションに関しては壮絶レベルに良いです。
しかし・・・・・なぜに初代アコード?
日本国内でもおじいちゃんが新車から乗ってたフルオリジナル車を譲り受けるなんてストーリーがたまーにあって、その場合はその車種が欲しくてというよりコンディションのいい旧車がゲットできるって不純な動機だったりするもんですが、そういうパターンではなく、わざわざ北米仕様を逆輸入してまで乗るほど巷で人気のある車種でもない。
仮にレアベースで仕上げたいって目的で、ここまでコンディションのいい個体なら車高を落としてツライチ決めるだけでもかなりイけるんじゃないかなーと思うところ、車高すらストックハイト、つまりフルノーマル。
じゃあオーナーさんはガチガチなホンダオタクかと思いきや、写真にもあるノーズと窓に飾るとトナカイ仕様にできるというなんともほのぼのムードなアイテムを売ってたりして、さらに家族連れでエントリーして超アットホーム。
うーん、狙ってるんでしょうか?それとも極めて普通に乗ってるだけなんでしょうか?
ここまで書いて、なんか褒めてる感じがしないかもしれないけど、変態レベルにマニアックな車種チョイスで、そのチョイスしたクルマが超グッドコンディションで、なのに普通に家族で乗ってるっていう不思議な世界にすごーく惹かれたんです。
これがボロだったらたぶん惹かれないし、見て見てすごいでしょのマニアオーラいっぱいだと引いてたかもしれない。クルマ単体だけでなく、エントリーしてる様も含めてグッと来ました。
本気と脱力のバランス感?
文字で伝えるの、ムズいな。
イベントではピープルズチョイスもアワードが用意されていて、選ばれたワゴンもとっても魅力的でしたが、私はこのアコードにピープルズチョイスを贈りました。
あのワゴンのようにわかりやすい魅力とは違うかもしれないけど、わかりにくい中でも不思議な魅力を放っていたアコードとオーナー家族の楽しそうな雰囲気がとっても気になったのでした。