ホンダが中国で電動二輪車を発表したということで、3車種の画像が公開されていました。
最初にパッと見た時は気付かなかったんですが、よく見ると車体側面にペダルがありますね。ということは電動バイクと言うよりは足で漕いで走ることもできるモペッドと言った方が正しいでしょうか。規格としては最高速度が25km/h以下に抑えられたカテゴリーになるそうで、それならなるほどという感じです。でもバイクとしては軽そうでも自転車としてはかなり重そうな気がするけど、ペダルは非常用みたいな位置付けですかねぇ。
この3車種は日本での導入は予定されていないそうで、まぁ25km/h以下の電動バイクのニーズが日本国内にどれだけあるかってのを考慮すれば微妙ではあります。導入するなら現在の原付一種・二種相当の動力性能のあるモデルが現実的でしょう。
しかし世界的にCO2削減は待ったナシの状態ですから現在はガソリンエンジンで楽しめてるカブシリーズもゆくゆくはこういう形に変わっていくことは充分考えられます。というか、そうならないという選択肢はない?かもしれません。
Cub e:は安っぽいオモチャっぽさが強いにしてもシルエットはカブらしさがあります。カブとスクーターのミックスみたいな?リアキャリアがあればビジネスユースにも対応できそうです。
しかしDax e:になるとかなり微妙ですねぇ。カブと同じ位置にあるはずのエンジンがバッテリーに置き換わってCub e:とはまた別のオモチャっぽさがマシマシです。くるくるハンドル装備で車載もできるレジャー向けにでもなってればまた違う価値が生まれそうですが、写真を見る限りはあまり魅力を感じませんねぇ。
この3車種の中では1番元ネタにイメージが近いのがZOOMER e:です。このまま新モデルですって言っても違和感ないくらい。セールスポイントでもあるシート下のスカスカな空間はバッテリーで埋められてしまってはいても、パイプフレームとデュアルヘッドライトは正にズーマー。ほぼこのままハイパワーモーターに置き換えたモデルで日本導入ってのはアリかと思います。
最近、これまで50ccまでだった普通免許で乗れるバイクの上限を排気量ではなく出力で区分して125ccクラスも乗れるようにしては?という議論をよく耳にします。日本だけのガラパゴス規格の50ccではワールドワイドな車種展開ができずに価格上昇が避けられない、世界で通用する125ccクラスに注力したい、というようなもっともな理由もあり、そこに加えて今後増えてくるであろう電動バイクのカテゴライズという議論もあるんでしょうね。
個人的には普段バイクに乗り慣れてない人がいきなり125ccクラスに乗るのはどうなんだろうという心配がありますが、パワーのないバイクでさほどスピードが出ないなら排気量ウンヌンというのはもう時代に合ってないようにも思います。昔の2ストフルパワー50ccの方がよっぽど危ないかもしれません。
普通免許で乗れるZOOMER e:が日本導入されたら奥さん用にいいかもしれない~。