この前、TwitterのTLに「Fuell」というEVバイクの記事が流れてきまして、FuellってなんかBuellのパロディみたいだなぁと思ったら、パロディどころかエリック・ビューエル本人が創設した新ブランドなんだとか。
1980年代からスタートしたBuellは1998年にH・D社に買収されて2009年に生産終了となるまでスポーツスターエンジンをベースに個性的なバイクをリリースしてきたブランド。重量物を車体中心に集中させるマス集中化、短いホイールベースと極端に立ったキャスター角が生み出す独特のハンドリング、ディスクローターをホイールリムにマウントする独創的なブレーキシステム、世の中に数多くのバイクがあれど、Buellは唯一無二の存在で、今でもファンが多いバイクです。
そんなBuellを経て登場したFuell Flow。
モーターやバッテリーが搭載されていると思われる車体中心はなかなかのボリュームで、マス集中化というBuellからの流れが感じられます。ホイールベースも短めでしょうか。ブレーキは一般的なディスクブレーキですね。
注目のパワーユニットは35kW(48hp)を発揮するモーター。スペック的に48hpというのはやや物足りない感じで実際MAXスピードは55mph(88km/h)とかなり大人しい数字なんですが、0-60km/h加速はわずか1.6秒とモーターならではの俊足ぶりな一面も。
バッテリーへの充電は高速充電なら30分でフルに。1回の充電で150マイル(240km)走れるそうで、パワーの面と合わせて考えるとスポーツバイクやツーリングバイクと言うよりはシティコミューター的な色が濃いのでしょうか。この辺りは昔からのBuellファンにとっては期待外れな感があるかもしれませんが、古巣のH・DがLiveWireを出してくるんですから、それを凌駕するパフォーマンスのFuellも期待できそう?
この先、いつまでガソリンエンジンのバイクに乗ってられるかわかりませんが、パワーユニットがエンジンからモーターに変わってもファンライドできる選択肢がある未来であってほしいですね。