もうニュースにもなってるのでバイクに乗らない方でも知ってますね。
ホンダからニューリリースの「RC213V-S」
いわゆるレーサーレプリカ全盛の頃からレースでの技術をフィードバックしたストリートバイクは数々生み出されてきましたが、このRC213V-Sはレース専用のRC213Vに保安部品を付けた「ほぼそのまんま」と言っていい、レーサー「レプリカ」とは一線を画す公道を走れるレーサー。
クルマで例えればF1マシンにライトやウインカーを付けただけみたいなもんです。
バイクに興味ない人から見ればルックスは「普通のバイクじゃん」なんだけど、これってかなり画期的。
ホンダも思い切ったことをしたもんです。
で、ニュースではそのお値段に話題が集中しちゃってるような気がしますが、税込21,900,000円ともなればそれも仕方ないですよね。
219万円じゃないですよ、2190万円ですよ。
かつてハイプライスでも話題になった1987年リリースのレーサーレプリカVFR750(RC30)が当時148万円、楕円ピストンを採用した唯一の市販車、1992年リリースのNRが当時520万円です。
RC30は確かに当時「超高けぇ~~」と思った記憶があるし、NRに至っては「誰が買うんじゃぁ」と思ったもんですが、RC213V-SはNRですらバーゲンセールと思えるくらいのハイプライス。
マヂ、誰が買うん?(笑)
最近だとスーパーチャージャー付きで300PSオーバーというハイスペックで話題になったカワサキのH2Rがハイプライスな点でも話題になってますが、H2Rは公道走行不可で540万円、公道走行可能なH2では270万円とH2Rの半額まで価格は下がるもののパワーは200PSとややトーンダウン。
ちなみにRC213V-Sは市販状態では日本仕様で70PSほどとかなりディチューンはされています。オプションのスポーツキットを組むと215PSまで一気に上がるので、これが真の姿と言いたいところだけど、スポーツキットを組むと公道走行はできなくなるそうで、この辺はH2RとH2の関係と似てる悩ましいところですかね。
でも、RC30も、NRも、RC213V-Sも、H2も、なんか夢がありますよね。
簡単に手は届かないけれど、公道を走れる最強マシンが市販されているっていうのは、欲しいかどうかや買えるかどうかより、その存在だけでバイク乗りにとっては夢。
エコカーやミニバンはそれはそれでいいけれど、そういうのばかりでスポーティなクルマが少ない今の自動車業界も夢がなくて淋しいじゃないですか。自分の選択が軽自動車だったとしても、フェラーリやランボルギーニなどのハイパーなクルマが「ある」というのは乗ることはなくても存在してるだけでワクワクするもんね。それと同じ。
きっとどこかで走ってるRC213V-Sとすれ違ったりした日には「うぉぉぉぉ~っ!!」ってテンション上がるんだろうなぁ。
・・・・・で、誰が買うん?(笑)