昨日の報道でKawasakiが今後はカーボンニュートラルに向けて主要製品の電動化を進め、水素エンジンの開発にも取り組んでいくと伝えられました。
今や時代は脱炭素。クルマもバイクももはや避けて通れない道。趣味性が高く、絶対的台数がクルマに比べて圧倒的に少数なバイクであっても、ワガママは言ってられません。それは漢・Kawasakiであっても。
Kawasakiって国内4メーカーの中では一番内燃機関に拘ってそうなイメージなんですけどね(個人の見解です)。昔から4気筒ビッグバイクがKawasakiのイメージリーダーだったし、電気モーターからは一番遠いように思ってました。
しかしKawasakiは以前にもEVバイクの試作車を公開したり、何も今になって急にということではないんですよね。EVの研究自体は2000年頃から始めていたらしいし、バッテリーの性能や価格が庶民レベルになってくれば現実的な価格のEVが市販できるようになるかもしれない。内燃機関へのこだわりを捨てたわけではなく、2輪メーカーとしての将来を見据えた選択。それは水素エンジンに言及してる点からもわかります。
この夏、トヨタが耐久レースに参戦させた水素エンジン車は水素で発電するのではなく水素を燃料として使うエンジン。そのCMをしつこいくらいに流してるのはMIRAIとの違いをわかってほしい、EV一辺倒でいいのか?というトヨタなりの主張が見え隠れします。
Kawasakiとしても単にバイクもEVだけでいいのか?という想いがあるのかもしれません。やはり内燃機関でこそのエンジンフィールというのは脱炭素社会においても捨てがたいところではあるし、多くの方がKawasakiに抱くビッグバイクのイメージをKawasaki自身も追い続けたい、そんな気持ちがあるような気がします。
私個人としては、EV自体は否定はしないものの、トヨタやKawasakiの水素エンジンには期待してしまいますね。世界がEV中心にシフトしていく中でMIRAIのような燃料電池車はイマイチ普及が進まない感じで、水素エンジンにしても海外ではあまり話を聞かないので日本のみのガラパゴステクノロジーになってしまうかもしれませんが、モーターじゃ味気ないと思うクルマ・バイクフリークは世界中にいるので、ガソリンエンジンと変わらないフィールの水素エンジンが実現すれば日本がまた世界のリーダーになれる可能性だって秘めています。
水素のビッグシングルエンジンなんて実現したらうれしいなぁ。
期待します。