かつてカワサキが販売していたオフロードバイクにスーパーシェルパというのがありまして、KLX250の水冷エンジンを空冷化し、トレッキングバイクとして当時のセローやSL230あたりをライバルとしたモデルでしたが、正直あんまりパッとしなくて1997年のリリースから10年後の2007年で国内向けは生産終了になってしまいました。
フルサイズのオフロードバイクほどは必要としていなくて、ほどほどのサイズとパワー、街乗りや林道ツーリングにも適した乗りやすさのバイクには一定のニーズがあり、正しくそれにビンゴだったのがセローなわけですが、18PSのセローに比べ26HPとハイパワーなスーパーシェルパはもっと評価されてもよかったように思うし、実は私自身も購入候補になっていたこともありました。だってセローじゃ物足りないパワーも空冷なのにセローの1.5倍もハイパワーだなんて面白そうじゃん!
結局インジェクション化されることもないまま排ガス規制対応で延命されることなく、ラインナップから姿を消したスーパーシェルパ。しかし、2020年の現在でもオーストラリアでいわゆるファームバイクとしてスーパーシェルパが現役だというのを最近知りました。それがストックマン250です。
前後のキャリア、丈夫そうなハンドガード、左右に備えられたサイドスタンド、エンジンガードなどなど、スーパーシェルパにはなかった装備が追加されて見事にファームバイクになっています。
これ、いいじゃん~~。
吸気が未だにキャブなので正規品として国内販売はないにしても、実はちゃんとMade in Japanだったりするし、並行で入れてる業者もいるみたいなので、新車で購入するのはできなくもない。そこまでして欲しいかって言われると現時点では微妙ではあるんですけど、重いスポーツスターがムリになったらこういうのもアリかなぁって思ってます。
セローも生産終了だし、もう250ccオフで空冷もムリなのかなぁ・・・。