最近ダイハツからロッキーと、そのバッジエンジニアリングとしてトヨタからライズがリリースされました。
えーと、実は先日見に行って試乗もしてきてたりします。
乗った印象はターボのお陰で1000ccにしては充分力もあるし、大きさの割に中も広く、ボクシーなカタチで見切りもよく、とてもよくできたクルマだと思いました。1000ccにしてはちょっとお値段高めかなとも思いますがたぶん売れるんじゃないでしょうか。
ただ・・・事前情報である程度わかっていたことではあるんですが、モノコックボディのカタチだけSUVっぽいヤツ、いわゆるクロスオーバーSUVなので、私が期待していたものとはちょっと違いました。
名前はロッキーを名乗りながら、ラダーフレームを持つ初代とは違うし、モノコックながらラダーフレームを組み込んだビルトインラダーフレームを採用した実質的な先代となるビーゴとも違う、FFベースのなんちゃってSUV。ロッキー・ライズに限らず現在販売されているほとんどのSUVがコレですから、市場はこういうのでOKなんだと思うし、そういう目で見れば決して悪くないんですけど、同じくクロスオーバーSUVのトヨタRAV4が今までのアーバン路線からややオフロードも意識したアプローチをしてきてることから、クロスオーバーSUVでももう少し四駆らしさを出してきても良かったんじゃないかと思うのですね。
かねてよりジムニーとランクルの間を埋める5ナンバークラスのクロカン車があったらいいのにという思いがあり、かつてはダイハツのロッキーやラガー、三菱のパジェロイオなんかがそこを埋めるポジションだったのに、今やクロスオーバーSUV全盛期で本格SUVは数えるのみ。
新潟の山間部あたりに行くとジムニーやビーゴ・ラッシュが結構な割合で乗られてるのに気付きます。ジムニーは鉄板にしても、ビーゴ・ラッシュはジムニーじゃ小さい、ランクルじゃ大きすぎるという中間サイズで、深い雪でも難なく走れるロードクリアランスと狭い山道でも通れるコンパクトサイズでニーズとしては結構あると思うのですよ。ロッキー・ライズがそのポジションを埋められるかはわかりませんが、そういう方たちにとってはもうちょっとタフな四駆が望ましいんじゃないですかねぇ。
スズキは頑なに拒んでるようですけど、ジムニーのロング版出せばメッチャ売れると思うんですけどねぇ・・・。
ロッキー・ライズは自分じゃ乗らないと思いますけど、ヨメさん用にはいいかなと思いました。