ステップワゴンをトランポに

前から県外のイベントにも参加できるようにカブを積めるトランポが欲しいなと思っておりまして、この度ステップワゴン・スパーダをトランポ用としてお迎えしました。

トランポの王道は何といってもハイエースですが、普段から荷物積む仕事でもしてるわけでもないし、年式古くてもなかなか値落ちしないし、よく盗まれるし、ということで却下。積んだ姿のカッコよさからピックアップトラックも考えましたが、新潟の冬に2WDのトラックは使えないので必然的に4WD、そうすると荷台がえらく高くなってバイク積むのには実はあんまり向いてない。軽の箱バンでもよかったんですが、県外イベント行くことを考えると高速道路がキツい。で、最終的に手軽に買えて普通に乗れるミニバンに落ち着きました。

 

ステップワゴン

2011年式のRK5、この年式にもなると値段もリーズナブルで、ホントはスパーダじゃない普通の方が欲しかったんですがタマが豊富な割にコンディションと価格のバランスがいいのがなかなかなくて、某ホンダディーラーで見つけたコレが関西仕入れでサビも少なくて手入れもよくされている感じだったのでスパーダだけどコレにしました。

 

ノア/ヴォクシー、セレナ等と決定的に違うのが3列目シートが左右跳ね上げではなく床下収納だということ。ステップワゴンはこのRKから床下収納になっており、そのお陰でスペースを有効に使え、それ故に多くの先輩方がトランポとしてステップワゴンを選んでいて、この点がステップワゴンにした理由の一つ。250cc以上、あるいは2台積むなら2列目シートも取り外す必要がありますが、原付クラス1台なら2列目シートを畳んで斜めに入れれば収まるハズ。

ステップワゴンをトランポ化する際には1列目シートの後ろから後端までコンパネでフロアボードを作る方が多いようですが、このクルマにはオプションのフローリングキットが付いてたので、フローリングより後ろの3列目シート格納部分のみボードを作ります。

 

厚紙で型を取ってホームセンターで買ってきた3×6のコンパネをカットします(写真のコンパネは荷室最大幅の1240mmで先にカット済み)。

 

ジグソーいるかな~と思ってましたが、ざっくりアバウトなラインなのでノコギリである程度カットしてR部分はヤスリで削って仕上げました。

 

ポイントは後端をバックドアに当たらないギリまで伸ばして樹脂パネル部分に乗せたこと。両端が乗ってれば大丈夫だとは思いますが、シートの埋まってる部分はペコペコするだけで支える力がまったくありませんが、パネル部分に乗っていればバイク積んでもボードがたわむこともありません。

 

ボードの前方は910mmのまま前まで伸びていますが、フロア自体が平らじゃないため隙間が空いてしまったので、端材でこの部分だけ高さ調整用のボードを追加します。

 

板のカットが終わったらクッションフロアを貼っていきます。ちゃんとクッションフロア用なんていう接着剤があったので素直にそれを使います。ただ、業務用なので1kgも入っててこの程度の板を貼るには多過ぎ。もっと少ないチューブのもあるといいのにねぇ。

セメダイン ゴム系ラテックス形 接着剤 クッションフロアー用
コニシ ボンド 接着剤用 クシ目ゴテ F-1型

1日放置して接着剤が乾いたらハミ出た部分をカットしてボードの前後は剥がれないようにアルミアングルをビス留め。見せるためのものじゃないので他は切りっぱなしのまま。

 

高さ調整用ボードもクッションフロアを貼ってアルミアングルを装着。少し階段状になりましたがこれで隙間は解消です。

 

バイクをタイダウンベルトで固定する際は前の方は跳ね上げた2列目シートの固定フックが使えそうですが、リアには引っかけるところがありません。調べると荷室左右に取付できるオプションのフックがあるそうで(上位グレードは標準装備という話も)、パネルをカットするとそのオプションフックを取り付けるM6の穴があるので、そこにアイボルトを装着。M6ってなんだか頼りなさそうですけどメーカーがフックとして使う強度を考えてのM6だと思うので大丈夫だと願いたい。アイボルトの見た目はちょっとヤボったいですがトランポなので実用重視ということで。

 

室内の準備が整ったのでいよいよカブを積んでみます。

トランポに必須のラダーはアストロプロダクツをチョイス。アーチ形状なので車高の低いバイクでも腹を擦りにくくなっています。載せてる最中にラダーが外れないようにベルトで動かないようにするのを忘れずに。

タイダウンはラチェット式の4本セット。私が買ったのはサブベルトが付いてなかったので別で買いましたが、下に載せたベルトと同じものだと思います。あとで気付きましたがこんなに長いのはいらなかったですね(笑)

アストロプロダクツ 軽量アルミラダー フラット 1PC
AWELCRAFT ラチェット式タイダウンベルト

そこそこシャコタンなカブでもアーチのラダーはまったく腹を擦ることなく載りました。大きなバイクだとエンジンかけて半クラで載せたりするみたいですが、カブの重さとこの程度の傾斜なら押してすんなり上がりました。ステップワゴンは割と低床なので他のクルマだと条件は変わるんでしょうね。

載せてから気付いたのは、後ろがボードでかさ上げされた分、前輪が下がってしまったためにそのままだとサイドスタンドが使えません。応急的に前輪にも板でかさ上げしてあげましたが、ここは要改善ですね。

 

ラダーや踏み台等も積んでイベントへ行く想定で近所を試走。特に不安もなかったのでコレで大丈夫かな?

あとはベルトをかける場所とか、ラダーから室内へ進む際のライン取りとか、何回か載せてるうちにベストなやり方が見つかるんじゃないでしょうか。

あと、積む時より降ろす時の方がラダー外れそうで怖いです。できればもう一人監視役がいてくれると助かりますね。

 

そして、いずれは2列目シートを取り外して250TR搭載や2台積みもしてみたいですが、2列目シートってあのシート自体がメチャ重いらしくて、右側の二人掛の方は60キロくらいあるとかないとか。当然一人ではムリだし、その重さでは頻繁に脱着する気にはならないでしょうね。大きいバイク積む人は2列目シートは外しっぱなし、あるいは定員変更、4ナンバー化、等々やっちゃってるそうですが、私はそこまでするつもりもないので、せいぜい左側のみ外してカブとモンキーの2台積みとかでしょうか。

あ、モンキーなんて持ってないや(笑)