先日報じられたVW社のディーゼル排ガス不正、かなり大きな問題になってますね。
最初聞いた時は排ガス試験の車両のみに細工がしてあったと思ってたんだけど、よく聞けばステアリング位置や車速などからテスト中と判断すると一時的に排ガスを基準値以下に下げるプログラムがECUに仕組まれていたそうで、つまりこの不正プログラムはまさかのディーゼル全車標準装備。そりゃーかなり悪質と取られても仕方ないでしょう。
いわゆるクリーンディーゼル車を購入する人は環境性能も重視してるハズだから、クリーンだと思ってた自分のクルマが基準値を大幅に上回る有害物質を撒き散らしてたとなれば、VW社に裏切られた思いになるだろうし、もはや詐欺と言われても弁解はできない状況。
不正プログラムが仕組まれた対象車は全世界で1100万台にもなるそうで、そのリコール費用や既に各地で起こされてる訴訟、2兆円にも達すると言われてる制裁金など、自業自得とはいえVW社へのダメージは相当なもの。さらに、かつての三菱リコール隠しのようなメーカーの信頼失墜はお金だけでは済まない話で、日本ではディーゼル車が正規販売はされてないようなんだけど、だとしても日本でのVWブランドイメージダウンは避けられないかもしれません。
VWと言えばVWのみならずアウディやポルシェ・ランボルギーニ・ブガッティ・ドゥカティなどなど、多数のブランドを抱える巨大グループ。今回の件で経営に影響が出るとなれば傘下のブランドも売却や消滅の危機・・・・なんてことも考えられなくもないですよね。
さらにさらに、他のメーカーや他のディーゼル車でも不正をしてるんじゃないかと疑いの目が向けられたり、自動車産業全体に影響が出ると株価が暴落したり、この件が及ぼす範囲はドコまでいっちゃうのかと心配になります。
ゴキゲンワーゲン♪とか言ってる場合じゃねーよ。
どんな業界でもこういうドス黒い話ってあるもので、自分で商売やってるとそういう話を実際に見聞きすることもあったりするんだけど、やっぱり長くお客様に愛してもらうためには黒いものに染まらず、ウソをつかずに誠実を貫くことなんじゃないかなぁって思います。
ウチみたいな吹けば飛ぶような個人事業ならマジで一瞬で終わっちゃうし。
まぁ今回の件は反面教師にするにはあまりにもスケールがデカすぎですけど(笑)
VW社にはなんとかがんばって信頼回復に努めていただきたいものです。